交野伝説の紹介

今日も交野伝説の紹介です。

こちらは物部守屋と交野の私市近辺のお話と由来伝承です。

http://yukio10sky.web.fc2.com/page050.html

(交野伝説と一寸話より)

推古天皇・后(きさき)からキサベ・キサイチの名前がついたといわれています。

星田妙見宮1200年祭ではこちらのお話の紙芝居絵を描かせて頂きました。空海ですね!!^^

お話もそのまま転載しますね

 

星田の村に星が降った伝説
   
  むかし、交野の観音寺というお寺で、弘法大師という、立派なお坊様が、ほとけさまにお祈
  りをしていましたら、その夜、寝ておりました枕元に、大きなお姿で、ほとけさまが現れまして
  、周りが眩しいばかりの光をおだしになりました。
  おぼうさまは、何とありがたいことかと思っていると、すーと、お姿が消えました。おぼうさま
  は、あまりにも素晴らしいこのほとかさまのお姿を見たものですから、眠りにもつけず、まだ
  薄暗い夜明けに、そのほとけさまは何処かおいでになられたのかと、たづね歩きました。
   
  そして、交野の山の中にある獅子窟寺というお寺にたどり着きますと、そこにおまつりしてあ
  りました、仏眼仏母尊(ぶつがんぶつぼそん)とおっしゃるほとけさまであることがわかりま
  した。それで、この寺にあります大きな岩の穴で、このほとけさまにお祈りしました。
  すると、天から七つの星が、この星田の村の三つの場所に降ってきました。一つは、星田妙
  見宮の山頂に、そして、あとの二つは、星の森と、村の中にある光林寺というお寺でありま
  した。 おぼうさまは、余りの不思議さにこの星の降りました星田妙見山に登りますと、そ
  こには大きな岩が二つありました。静かに、この岩の前に座りますと、どこからとなく声が聞
  こえます。
  「私は天を北に輝く七つの星である。昔よりずっとこの大きな岩に降りてきて、静かにみんな
  を守ってきたけれど、それを知らせるほどの立派なものは少なかった。いま、お前に告げよう。
  この大空に輝く太陽の恵みと、夜空に輝く月と星たちの恵みを、そして、苦しい時に打ち勝
  つ勇気と力を、今日より、この大岩から授けよう。」とそう言ってその声は聞こえなくなりまし
  た。
  おぼうさまは、この貴いお声の主を、妙見様とお呼びになり、一生懸命にお祈りされました。
  そののち、このお坊様は、高野山という山に登られ、お寺を建てられ、人々に立派な教えをな
  され、再びこの妙見様に手を合わせてお祈りされたと言います。いまも、この大岩には、この
  時の妙見様が、静かに、みんなを守って下さっていると言います。そして、この村は、星が降っ
  たところから、星田と言うようになったそうです。